沼めぐりをして、車を止めていた蔦温泉に戻って来たらちょうど8時でした。

1147年の久安3年にはこの地に湯治小屋があったことが記録に残っているという歴史の古い温泉です。
1897年、明治30年より宿の経営が始まっているそうです。
ネットでは立ち寄り湯は10時からと書かれてはいましたが、受付で聞いてみるともう入れるというのです。
相方はお腹が空いているからと消極的でしたが、また後で来るのは負担になるので、ここは私が押し切って立ち寄り湯に入っていくことにしました^^;

↓は昭和50年頃の泉響の湯
この写真とあまり変わらない木組みのしっかりとした天井の高い浴室で、とても雰囲気が良いです。

このお湯、入ってから知ったのですが、足元湧出でした^^
とても新鮮な温泉が直接足元からふつふつと湧き出ているんですね〜〜しかも、朝の8時ということで、宿泊客は朝食中らしく、ラッキーなことに男女ともに貸切状態で、ゆっくり堪能できました♨
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古くて、鄙びた風情ですが・・・

休憩室は、とても立派な部屋です。
大町桂月ゆかりの宿で、彼はここに本籍を移して亡くなったそうです。
大町桂月は、十和田と奥入瀬を雑誌に紹介して有名にして、国立公園設置を嘆願して、この宿を愛した詩人歌人評論家です。

私たち世代としては懐かしい、吉田拓郎さんが歌った「旅の宿」は、ここに作詞者の岡本まさみさんが新婚旅行で泊まったときのイメージだそうです。
新館もあり、今年には特別室として和洋室もできているそうで、人気も高いようです。
今回は、オンシーズン中はもう全て満室でしたが・・・改めて、奥入瀬散策にここの宿が取れたら最高だったなと感じました。
休憩室から見る庭の紅葉

庭の紅葉


久安の湯には立ち寄りでは入れませんし、食事もわかりませんが、泉響の湯は最高クラスで、いつか泊まってみたい宿のひとつとなりました。