9月の終わりに、信州の伊那へ行ってきました。
まず訪れたのは、伊那といえば毎度のことながらの光前寺です。

子どもたちや孫にヒカリゴケを見せに行きました。子どもたちは前に連れて行ったことがあるはずなのですが、覚えていないとか・・・

石垣の岩の間をよく見ると、光の反射によって緑色に光る苔が見えます。

今回行って驚いたのは、石垣と歩道の間にロープが巡らせてあることです。
風情がないのですが、見るだけでは済まなくて、触ったり取ったりするマナーの悪い人たちが増えているのでしょうか・・寂しいですが仕方ないですね

それよりもっと驚いたことに、観光バスが何台も着く賑やかな観光地となっていたことです。
数年前はまだここまで行ってなかったし、ましてや初めて訪れた時はン10年前でしたが(^^;)誰もいないような静かなお寺でした。。。。まあ人気があるのはまたそれもヨシでしょう。
庭園に通じる道。
実は有名な庭園ですが、拝観料もかかるし、あとで行こうと言いながら一度も行ってません。

立派な杉に圧倒されます

苔が美しい道。ここは立ち入り禁止で苔を保護しているようです。

三門

南信最大の三門だそうですが、修復工事中でした。

国の重要文化財の弁天堂

経蔵

三門の北側にある石仏たち、時代の分かるものでは1715年とか1786年とか

本堂が見えてきました。


以前に寺のことや早太郎伝説は書いた記憶があるので端折って・・・
延命水や早太郎伝説で有名な早太郎の墓を回ると、三重塔です。
1808年に再建されたそうですが、高さ17mでとても美しいです。南信地方では唯一の三重塔だそうです。

一見地味ですが、木組みや彫刻も美しいです。

霊犬早太郎の石碑、これは昭和32年だそうです。

ここから奥の賽の河原へ向かいます。
杉の古木に囲まれて、大きなお地蔵さんが一体と小さな地蔵がたくさん並んでいます。
この辺りにはバスで来るようは観光客はこないので、とても静かで落ち着いた雰囲気です。


小川が流れ、花が咲いていたりして、美しい庭園も良いのですが、こういう自然の造形の方がより素敵に思えます。
信州の人には有名な? 伊那谷を代表する井上井月の歌碑です。

クリックすると拡大します。

相方は信州人なので、学校などで教わるそうですが、安政5年ぐらいから伊那に来て、亡くなったのは明治20年。
放浪と漂泊の俳句を詠み、芥川龍之介が絶賛していたそうです。山頭火やつげ義春にも多大な影響を与えているそうですが、何より書が上手だったそうです。達筆すぎるのと黒ずんでいるので読むのは難しいですが、裏には句が書かれていました。
ここ光前寺の春祭りで詠んだ句だそうです。「 降とまで人には見せて花曇」
* あれこれ約束事やら運動会とか行事が盛りだくさんで、なかなかサクッと更新する時間ができないもので、時間ばかりが過ぎて行きます。 南部アフリカの花も整理ができないので、しばらくお休みです。
10月月初めは寒かったかと思えば、急に暑くなり・・・体調管理が難しい季節ですね。