お蕎麦を食べた後は、鎌倉山・檑亭(らいてい)の広い庭園を散歩です。
この檑という字は「すりこぎ」の意味だそうです。庭内に山椒の木が多かったのでそう名付けられたそうです。
山椒洞という建物も昔はあったそうですが、いまは取り壊されているそうです。
さて、庭に下りてきて、最初の石塔
この石塔は、以前は十三重の塔で高さも15mほど?あったそうですが、311の地震で崩れて、、直せるのだけ重ねたそうです。

こちらは茶室「月庵」 明治43年京都の数寄屋師、木村清兵衛の作と書かれていました。

八角堂。ナント法隆寺の夢殿を模したそうです。
壇の周囲には古代瓦が嵌められていました。

夢殿手前の仁王さま

この蹲は甕ではなくて、榧の木の化石だそうです。
大分で発掘されたもので50万年前のものとか・・・


仁王様から下りたところに甘味処「露庵」がありました。
ここも予約無しで、珈琲や甘酒などが食べられます。 茶室の「月庵」の名前から月の光に濡れる露を想って、元鎌倉市長が名付けたとか・・・文人が集う場所だったようです。

あいにくの曇り空でしたが、日時計もありました。

この左手奥が竹林になっています。

こちらには十六羅漢像が置かれています。国東半島から移されたものだそうです。


永楽洞門。 永楽通宝紋や沢瀉紋がが彫られている門も山門と同じ高松寺からの移築だそうです。

門の上に道があり、ここで立体交差になっています。


石造十王像も国東半島から移動安置とのことです。

閻魔大王を中心とした10人の地獄の王様・・・


石仏や石塔が点在しています。

中には、碁盤と将棋盤も!

鎌倉山天満宮とあります。
戦前に鎌倉山には天満宮が祀られていたのが荒廃してしまい、昭和52年にここに再建されたそうで、太宰府天満宮から神霊をいただいたそうです。

毎月25日には月例祭も執り行われていて、道真公の紅白の飛梅絵馬も分けていただけるそうです。

そして、「百仏崖」
崖地を埋めて石垣を築いて、各地より無縁仏を迎えて安置したそうです。
春秋のお彼岸には円覚寺の僧による供養があるそうです。


今回は真冬と言うことで、梅と水仙ぐらいしか咲いていませんでしたが、季節によっていろいろな花が咲くらしく、また違う季節に寄ってみたいと思います。

さて、寒い日でしたので「露庵」で珈琲をいただいて暖まってきました^^

蕎麦粉入りのチーズケーキはしっかりとしていて美味しかったです。

古き良き鎌倉を物語る、広大なお屋敷の跡です。維持するのは大変でしょう。
こうして保存されなければ、切り売りされてしまう所なんでしょうね。