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東北の寺社と温泉巡り、その10、花巻・円万寺観音山
2015/08/26(Wed)12:00
7月9日
二日目は、かねてから憧れていた秋田の温泉まで行くことしか予定していませんでした。
鉛温泉からは2時間ほどの距離ですので、とくに目的もなく行き当たりばったりのゆっくり旅のはずです^^;

どこをぶらつこうかと・・・まずは、花巻温泉郷に来たからには、その中心的な花巻温泉を見に行こうと出発です。

途中で、とても大きな鳥居を見つけて立ち寄ります。八坂神社の鳥居ですが、同時に円万寺観音山でもあります。
ここ、意外にとても良かったのです。

鳥居の下を通って左に車道が続き、山頂の神社脇までそのまま車で行かれます。

由緒書きによりますと・・・・

蝦夷征伐の為にこの地に来た坂上田村麿が807年に持仏の観音を祀ったのが円万寺観音堂だと言われているそうです。

廃仏毀釈のために別の場所にあった八坂神社をもって奉遷したが、その後廃仏毀釈がおさまってから、また観音堂にご本尊を復した。・・・ということのようです。

こちらが八坂神社

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こちらは観音堂
こちらは、1851年の建造で、昭和38年1963年に茅葺屋根を鋼板葺きにして、2005年に再び全面葺き替えしているそうです。


円万DSCF2206

こちらが境内の図です(↓クリックすると拡大します)

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もうひとつ目をひくのが、力強い杉の大木です。

杉DSCF2204


こちらの祖母杉(おおぼすぎ)は、坂上田村麿が奥州平定でここまで進んできたしるしに植えた2本のうちの1本だそうです。806年からですと1200年余となります。。

杉DSCF2221

1849年に南部藩士が作成奉納した「祖母杉之記」によれば、高さ二十丈、太さ十五尋、根回り六十間ほど・・・およそ日の本にならぶる大樹なしと称されるも、天保十年1839年にうろの中より出火して焼け折れ、一の枝のみ残れり・・・」と、記されているそうです。
20丈といえば、1丈約3mとして60m以上? 1尋を仮に1・8mとして太さ27m!!本当なら日本一と言ってよい素晴らしい大樹でしたでしょうね、この記録の時から今はさらに165年ほど経っています。・・・今日も樹皮だけの幹で生き続けている、この生命力は素晴らしいと思います。


杉DSCF2209


(↓の説明、クリッすると拡大します)

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境内には、もう一本、鳥居の横にある万寿杉というのも普通に立派な杉でした。

杉DSCF2215


こちらは神楽殿ですが、地域の神楽も有名だそうです。

円万DSCF2222

(↓拡大します)
00円万DSCF2223


円万寺神楽は、花巻市膝立字観音山地区に伝承される山伏神楽で、もと同地の円万寺を根拠にした山伏修験者たちが伝えたものであるといわれているそうです。


そして、こちらには一燈庵という庵があります。
ここに、戦時中に多田等観(ただとうかん)という人が疎開してたのだそうです。この多田等観さん、初めて知りましたが、凄い方です。

円万DSCF2214

ウィキによればですが・・・秋田の寺の三男で中卒後に西本願寺に入ります。そこで、ダライ・ラマ13世の派遣した高僧たちの世話役と日本語教師を任されるが、多田はチベット語を習得したが、高僧たちに秋田弁を教えて教師役を外された!というのも面白いです。

その後、中国革命で留学生が帰国する際に、同行してダライラマ13世の寵愛を受けて、正式なチベット仏教を約10年にわたって学んだり、ダライ・ラマたちに世界の情勢を教えたりしたそうです。ただ、後ろ盾の大谷光瑞が失脚してからは、送金が不安定で暮らしは大変だったようです。

1923年(大正12年)に、外国人としては初めてラマ僧の大僧正に任じられて、門外不出のチベット経全巻や薬学医学の秘蔵書文献と共に帰国。中卒の偏見の中で、東北大にて講義して、戦時中はこちらに疎開していたそうです。その後は、アメリカのアジア文化研究所に招聘されたりしていたそうですが。。。。これだけの方が、こんな粗末な庵で自炊しながら過ごしていたとは・・・・逆に、だからこそとも言えるのかな〜〜

一燈庵DSCF2218


高村光太郎と親交があり、彼はよくここを訪れてきたそうです。
(↓クリックすると拡大します)
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こんな山里で、国際的な仏教家と出会うとは思いもしませんでした。

粗末とは言え、この山頂からのながめは素晴らしいです。

これが歩いて来る本来の参道のようですが、恐ろしく急勾配です。

円万DSCF2211

ここに立って花巻市を眺めると、素晴らしい展望が広がっています。この日は、あいにくの曇り空でしたが・・・

円万DSCF2210


「花巻市の八景」に制定されているそうです。。散村、散居村というのでしょうか、独特の集落の様子もよく伺えます

多田等観は、どんな思いでこの景色を眺めていたのでしょうかね。
この地を起点にした『新奥の細道(湯治場の道)』というのが制定されているらしいのですが、この日は誰もいなくて、しーんと静かでした。


とにかく、大鳥居(撮り忘れたけど・・^^;)のおかげで、素敵な出会いがありました。

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コメント
-  -
こんにちは。
そういえば、先日の空から日本を見てみようで
花巻上空の紹介があったのですが、
ここは有数のひえの産地だそうですね。
これを小麦粉のように使ったひえカレーが有名だそうです。
2015/08/26 12:27  | URL | 君平 #3/VKSDZ2[ 編集] ▲ top
- 君平さん、こんにちは -

> 花巻上空の紹介があったのですが、
> ここは有数のひえの産地だそうですね。

へぇ〜〜そうなんですね。
そういえば、五穀米とか十穀米とか、岩手産と書いてあることも多いですよね。

2015/08/27 16:04  | URL | われもこう #-[ 編集] ▲ top
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