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金継ぎ
2015/01/23(Fri)16:55
1ヶ月に一度の「金継ぎ」のお稽古を2年ぐらいしましたが、去年の暮れで辞めました。
どうしても直したかった愛着のある2点は直し終わりましたし、ほんの入口を経験してわかったのは描く力がないと上手くできないことと、ルーペ等を使っても繊細な仕事をするのでやたら目が疲れること。

漆を使って接着してから金や白金・プラチナなどを蒔くのですが、そのまえに欠けや割れを直して骨材で埋めるという作業があります。

1ヶ月に一度だけなので、なかなか手順を覚えきれないで毎回初心者なのと、一気に3時間という集中力がとても持てないことも、辞めた理由です。 

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それに本当は、どうしても直したいほどのモノが無いことが第一の理由なんでしょうね。
壊れたものを繕って使うのはエコなことで、捨てるのはもったいないと最初は思いましたが、それだけ気合いを入れて直したいと思うほどの品物が我が家には無いのです。以前は食器に目がなくて、あれこれ買い揃えたりしましたが、この頃は使い勝手の良い食器以外はあまり使わなくなっています。そろそろ断捨離!などと、少しずつ身の回りの不要な品を見直したりもしているのに、一方では壊れたものを繕ってまで物に固執するのもどうかなという矛盾もありますね。

それに、すごく地味で力も要る手作業と高い教材費(月謝より教材費、特に継ぐ時に蒔く金がえらく高い!)を費やして見合うものではないと、ようやく悟ったことでしょうか^^;  

ともあれ、直したかった二つの品のうちのひとつが朱色のポットの蓋。 これが昨年の11月末に蒔き終わりました。3ヶ月乾燥させたら使えますから、3月からはまた使えます。

      金IMG_0306

高価なものでは全然ないのですが、母の大伯父(私の祖母の伯父にあたる)が戦前の大連から帰郷したときに持ち帰った品のひとつとか。
本体はこの朱色地にボタンが描かれています。結婚前の若かりし母がその大伯父の最期を看取ったときに、唯一もらった品だそうです。この大伯父とその姪である母の母(私の祖母)との間には、明治維新がなければ起きえなかった時代に翻弄された小さなお話しも伝聞されています。


我が家では、紅茶ポットだけではなく、私が子どもの頃に近所の農家から牛乳を買うときの入れ物として使っていました。(当時は都内でも酪農していたんですよ^^)
あるとき、落としてつまみがぽろり。母がボンドで接着したのですが、ボンドがはみ出てしだいに黄ばんできたので、私はもう使う気が起きずに棚の奥にしまい込んでいました。今回、蓋を煮出してボンドを外してから修理し終えました。1ヶ月に一度ですから、これだけで数ヶ月かかりました。


やはり本当に直したいと思うのは、思い出のある品なんですね。私にとっては顔も知らない大伯父ですが、その伯父から母へと受け継がれてきた品物には故人たちの手のぬくもりを感じます。高価な骨董品よりこのただ古びた普通の品が輝いて見えるのです。

きちんと使い続けたいと思ったので、なんとか自力で継ぎましたが・・・震える手でまっすぐの線とはいかない金縁。手仕事は本当に向いていないなと不器用なことを痛感しました。それが2年間で学習した一番のことかもしれません^^


正月にちょっとした小皿が真っ二つに、そして最近よく使うマグカップが欠け・・・年初めの不燃ごみに思い切ってポイッ!としました


* 昨日までの二日間の寒さから一気に暖かくなりました。気温差が激しいですね。
 今日はボランティアをしてから気がかりだったお墓まいりをして花をいけてきました。お正月花が保つとは言えもういくらなんでも痛んできました。

 法事があるので、明日からまた信州です。訪問は少しの間お休みします。。
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コメント
-  -
そんな習い事もあるんですね。
大変な作業ですよね。ステンドとは違いますが大変さは理解出来ているつもりです。
お金も結構掛かるんですね。。
確かに大事にする気持ちはあって当然ですが
言われるようにそこまで思い入れのある物って??
そう考えると私にはありませんね(笑
色々な世界が観れた事は収穫なんではないでしょうか♪
2015/01/23 20:07  | URL | kaboとaki #lMBqkpAs[ 編集] ▲ top
- 金継 -
 お気持ちよくわかります。

 私も食器と言うか陶器好きですよ。

 欠けてもそのまま置いて置くものもありますし・・

 物を習うの止めましたよ。材料が溜まって

 うんざりですわ。
2015/01/25 09:25  | URL | あやめ #-[ 編集] ▲ top
- kaboとaki さん、こんばんは -

> 大変な作業ですよね。ステンドとは違いますが大変さは理解出来ているつもりです。

描くのが好きな方は、夢中になっていましたよ^^

> お金も結構掛かるんですね。。

月謝だけ考えていたら、実際は教材費が・・・・

> 色々な世界が観れた事は収穫なんではないでしょうか♪

まあ、そう思うしかないですね^^
広い世の中の一端を少し垣間見たというところです。
2015/01/25 23:20  | URL | われもこう #-[ 編集] ▲ top
- あやめさん、こんばんは -

>  私も食器と言うか陶器好きですよ。

陶器は大好きですが、最近はあれこれ出すのが面倒になっていて、少し模様替えでもしようかとは思ってるのですが・・・


>  物を習うの止めましたよ。材料が溜まってうんざりですわ。

習うことは好きなのですが、手仕事は向いていないと本当に確信しました^^;

刺繍も10年ぐらい前に・・。使わない糸と布は好きな方に差し上げましたが、未完成品があるのが気になっています。。あ〜〜また思い出しちゃいました。
2015/01/25 23:25  | URL | われもこう #-[ 編集] ▲ top
- こんばんは -
金継ぎはこちらにもサークルがありますが、聴いてみると大変そうで・・・
我が家は、私の作った作品で割れても惜しくないものばかり…
妻は遠慮なく? 割ってくれます。
そうすると、また作れます。(笑)
もっとも、それが妻の気にいるかは別ですがね。

でも、一度はやってみてもいいかなと・・・

明日は陶芸の例会・・・
雪が降ったらゆくのをやめようと・・・
最近は堕落です。
2015/01/26 19:25  | URL | オコジョ #H6hNXAII[ 編集] ▲ top
-  -
私も金継ぎの興味を持っていたので参考になりました。習うつもりで資料を持ってます。
古い食器などどうしても残しておきたいものを金継ぎを習って補修したいと思っていました。
絵は全くダメですが手仕事は好きかもしれないので自分の時間が取れるようになったら習いたいと思っていました。
確かに金は高価ですよね。
カリグラフィーで使う金箔もコレだけでこの価格と・・・とビックリしました。
2015/01/26 19:56  | URL | ぷりんちゃん #-[ 編集] ▲ top
- オコジョさん、こんにちは -

> 妻は遠慮なく? 割ってくれます。
> そうすると、また作れます。(笑)

オコジョさんの創作意欲を高めるため?・・というわけではないでしょうけどね(^^)

> でも、一度はやってみてもいいかなと・・・

継ぐのもいいけど、作陶されるなら金を蒔くのも良いかも知れませんね。
ちょっとお正月用になるかも!

> 雪が降ったらゆくのをやめようと・・・
> 最近は堕落です。

確かに、足元が悪いときは休んだほうが良いですね。
怪我でもしたら大変ですから
私も、喉が痛いの・チビのお守りだのと・・・この金継ぎは1ヶ月に一度ですから休むとモロお月謝が無駄になるのでたいへんでした^^;

2015/01/28 15:54  | URL | われもこう #-[ 編集] ▲ top
- ぷりんちゃん、こんにちは -
> 私も金継ぎの興味を持っていたので参考になりました。習うつもりで資料を持ってます。

資料も集められているんですね!すごい^^
金継ぎにも流派というかやり方がいろいろあるようです。私の先生は旧来の手法で面倒というか、材料も先生の所からしか買えないので、習っていないと手にはいらないのがちょっと困りました。

今ではハンズなどで売られる材料でできる簡単なやり方もあるようです。。

> カリグラフィーで使う金箔もコレだけでこの価格と・・・とビックリしました。

高価な食器ならそれでも良いのですが、安物には見合いませんでした^^;

ぷりんちゃんは、カリグラフィーや押し絵など細かい手作業ができる方だから、お上手にできるのではないかしら。
サークルのお仲間で、怪我してリハビリしている間に『金継ぎ』をやりたいから頑張っていたと言う人もいましたから、得手不得手・好き嫌いの違いかなと思いました。
2015/01/28 16:00  | URL | われもこう #-[ 編集] ▲ top
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