
お正月の玄関にラナンキュラスを飾りました。
この薄く重なる花びらが以前はあまり好きではなかったのに、昨年に球根から育ててから急にお気に入りになった花です。
今までさほど好きでない花も手を掛けて育ててみると愛着が湧くこともあるのですから、移り気(と言う花言葉も持つ)などと言わずに、いろいろと新しいことを手がけることもアリだと思うこの頃です。
主な花言葉は「あなたは魅力に満ちている」「美しい人格」「晴れやかな魅力」・・・など、お正月らしいともいえます。
キンポウゲ科の花のひとつだと気付いたことも,好きになった理由のひとつでしょうか・・カエル(ラナ)といわれる葉っぱも気になりません。
お正月の花をラナンキュラスにした理由は、この一輪挿しに合う花を探していたからです。馴染みの花屋の店先は正月花を買う人でごった返していましたが、その中で、これがピンと来ました。

昨年末、12月の半ばの骨董市で、珍しく気に入った一輪挿しを持ち帰りました。
初心者なので、中国もののお店にはいつもは怖くて立ち寄れずに素通りします。でも、遠くから見て気になって、好きで使える器なら真偽など考えることもないかと考え直しました。
初心者ですから、「いんちん」と言われても全くちんぷんかんぷん?
「影青」と書いて、青磁と白磁の間と言われてなんとなく納得しました。初めて話をしたお店でしたが、明るく丁寧に説明してくれる業者さんで、好きな仕事をしているのだなと思えて信頼できる気がします。
帰宅してネットで調べると、最初にでてくるのは赤影・青影・・・忍者ではありません(笑;
『青白磁とは、中国で影青(インチン)と呼ばれているもので、ごく薄作の白地に彫花、印花などを施して、その上に淡い青色を呈する釉薬が施されていて、青磁に近い感じのものです』と書かれていました。

多くの店が出店する平和島の骨董市のなかで、私が立ち寄るのは丁寧に説明をしてくれるお店数軒に限られてきています。まだ2~3年ですが、通ううちに、どの業者さんなら自分の好みの品を置いてあるのか、また、買わなくてもきちんと説明してくれるのかがわかってきます。
到底手が出ない品が多くて家に迎え入れられるのはほんのたまですが、眺めるだけで目の保養になるものは数多くあります。面白そうなものや初めて見るものに興味が有れば、どこのいつぐらいのものなのか、その理由などの説明を聞くのも楽しいです。初心者だからわからないと率直に問いかければ、いろいろ図柄の名前やその時代考察、また、どこを見ればいいかを教えてくれる人など、専門の事はもちろんですし、歴史やその時代の経済事情など・・・あれこれ勉強させてもらえます。ひいては雑談しているうちに、今どきでも収集品が出ると飛行機で買い付けに来るお客さんのことから普通の主婦風の3人組の万引き犯のことまで・・・週刊誌風な話題まで聞いたりするのもミーハーみたいですが、意外に楽しいものです。
本当に骨董品が欲しいあるいは好きな人は、お店を訪ねるのでしょう。私が骨董市を好きなのは、あの雑多な雰囲気、お祭りの縁日風な中でのお店の人とのやりとりが楽しいからなのかも知れません。その品を眺めるたびに楽しい会話も思い出す・・・縁日のお土産という感じです^^