アオラキ/マウントクックは、このサザンアルプスの中でも、NZ最高峰で3754mあるそうです。NZ最長の氷河も国立公園内に含まれています。
アオラキとはマオリ語でマウントクックはかのクック船長にちなんだヨーロッパ名で、両方を並記することにしているようです。
ミルフォードサウンドのようなゆったりした雄大な雰囲気と比べて、より険しい氷雪の世界を眺めることが出来る場所です。

ホテルから(↑の場所)歩き始めると1時間余計にかかって4時間コースです。お昼過ぎてますから、ホワイト・ホース・ヒルキャンプ場まで車で行って、そこから出発します。公園内では一番人気のコースで、アオラキ/マウントクックに向かってフッカー渓谷沿いにフッカー氷河末端の湖にたどり着くという、往復3時間の予定です。
片道4.8km高低差160mぐらいで、初心者でも歩けるらしいので安心して歩き始めます^^
(コース図、↓拡大します)

キャンプ場の広い駐車場に車を停めて、いざ歩き始めます。

アルパイン・メモリアルの近くを通ります。この先の時間が読めなかったので、とりあえず、ここはパスして先を急ぎました。(帰りに立ち寄りました^^)

ミューラー氷河見晴台に上ってみましょう
左手に見える湖ではなく、もっとずっと先にある氷河湖まで、なんとか川沿いに歩けば良さそうです。しかし、見晴台のここまで上ってしまうと、また下って、また少しずつ上り?・・

振り返ると、谷間の向こうに、さきほど通りすぎてきたプカキ湖の水色が遠くにちらりと見えるのが感動的です。

(↓拡大します)

高台にあるミューラー氷河見晴台から一気にフッカー川の方へ下ります。 見えているのは第一の吊り橋
この時、マウントクック方面には雲がかかって、まるで見えない状況です。
道中の天気はというと、曇り時々晴れ、時々パラパラ雨と、まあ何でもありです^^;

第一の吊り橋、そう、ガイドブックには三つの吊り橋があるとかいてあり、それ以外の詳細な説明はなかったのですが、木道があり、歩いてる人も多くて、迷うことは心配なかったです(^^)


ただ、この川は激流で音もすごくて、渡るのは私には怖い時間です^^;

遊歩道は整備されていて、歩きやすいです。


さらに30分ほど歩いて、第二の吊り橋が見えてきました。




これからしばらくは、川沿いに開けた道を歩くので、歩きやすいです。



(↓拡大します。。拡大すると右側に白い点々が見えます)

↑の白い点々はすべてお花です。
第二の吊り橋を越えたあたりからようやく見ることができる、「マウントクックリリー」
ヤッタネ!
この花に出会いたくて歩いてきたようなものです^^

そして、「マウンテンデージー」

可憐な花たちです。(花はまたいつか、後で説明します)
とりあえず、行程の先を急ぎましょう
真正面にマウントクックがそびえているはずなのですが・・・う〜〜ん^^;

木道で歩きやすいです。このころ、マウントクックの頂上付近の雲が切れそうで、山頂がおがめるかどうか微妙^^

少し歩いては山頂を眺めて〜〜
これぐらい、一瞬ですがチラリと山頂が拝めて、見えた見えた!と大興奮です。

このあたりから、風がとても強くなって、帽子のツバが風に煽られるので、夏用のハットをかぶってきたことを後悔しました。
キャップのほうが風にあおられることもないし、できれば冬用のニットキャップが欲しいぐらい、頭が冷えてきます。
ちなみに、水もペットボトルを持っていかないと途中で補給はできませんし、サングラスも必須です。 晴れた途端に、日差しが強く目に当たるのと、風除けにもなります。
第三の吊り橋がようやく見えてきました。
このあたりは風が強く吹いています。それに白濁した激流と轟音は、恐ろしいぐらいです。
ガイドブックにも、強風で荒れているときは、渡らないほうが良いと書いてあるのもありました。。

相変わらず橋の上は怖いです。


このあたりは風が冷たくて、パーカーのフードをかぶりこんでようやくほっと出来る状態です。
12月の真夏でこれですものね〜〜もっとも、これは私の場合で、大柄な外国人は半袖も多かったし、中にはへそ出しで歩いている女性すらいましたから・・・体力や寒さへの耐性などはそれぞれです。


ここは、見通しがきかない登りです。自分の立ち位置がよくわからなくて、少しだけもどかしいところです。

そして、突然、こんな景色が見えてきます。
看板一つなくて、あれ?と言う感じなのですが、ここがゴールかな?!

氷河湖であるフッカー湖に到着です^^ (実は、そこに丁度居た日本人に、思わず、「これで終わりですか?この先には行かれないの?」と、聞いてしまいました(^^;)
ここで、道は行き止まりです。あとは自己責任〜〜?!

氷の塊がぷかぷか浮いています
ここが氷河の終わり、川の始まる氷河湖のフッカー湖なんですって!
浮いている氷の向こう側に黒っぽく見えるのが、氷河の端っこです。

(↓拡大します)氷河湖の終わり、つまり川の始まりの岸辺には下りていかれるようです。


相方が、川の流れ出る始まりを見たいと行きますのを、観てるだけでも恐ろしい轟音です。
この左端が川ですが・・・足場が悪くてこれ以上は近寄れないようでした。

鴨が一羽だけ悠然と泳いでいます。

きれいな羽色は、NZ固有種のクロアカツクシガモ かな?

上を見上げると、あちこちで滝の流れが落ちてきています

(↓拡大します)氷河?から、流れ落ちてきているようです。

独特の色合いです


とりあえず、ここまでが フッカー・ヴァレー・トラックの往路です。ゆっくり写真を撮りながら歩いて、約2時間でした。
(カメラ2台とiPhone で撮っていたのですが、それぞれの時間が合っていなくて、いまとなると微妙に順番がわからないのです。かなりこれで悩んで整理が遅れたのですが、写真の順序が違っていたら、ごめんなさい)